週間ジェイスポ (J-Spo) 掲載記事   「人間関係の悩み解決!痛快☆心理学」



(第1回)新連載が始まります!  (2008/4/04)

今回から新連載を担当します。よろしくお願いします。ジェイスポ読者の方は「心理学」と聞くと、難しい学問だというイメージを持ちませんか?でもそうじゃありません。心理学とは、古来から人間同士がうまくやっていくために編み出された「生活の知恵」みたいなものなんです。当時、私は日本で「ホットペッパー」という無料マガジンを立ち上げ、しばらく編集長をしていました。仕事そのものは面白かったものの、32人の部下は全員女性、しかも超個性的で強烈なキャラクター揃い、自己主張のカタマリで毎日イサカイが絶えません。そういう部下のマネジメントに悩んで、気持ちが病んでしまった体験があります。それがきっかけで心理学の勉強を始め、基礎的なカウンセラーの認定をもらいました。誰だって人間関係に悩むことはあります。上司部下・営業と取引先・先生と生徒・親友・夫婦・恋人・隣人・・・。それをひもといて解決してくれるのが「エゴグラム」という手法で、次回から実例とともにやさしく解説していきたいと思います。この連載が人間関係に悩む人のお役に立てれば幸いです。



(第2回)「エゴグラム」って何?  (2008/4/18)

 よく「性格が合う」とか「合わない」とか言いますよね。「性格」って一体何なんでしょう?「エゴグラム」は心理学の世界ではとってもメジャーな性格分析手法です。簡単な自己診断検査によって、自分の中に潜む「5人の自分」をあぶり出します。その5人とは?
 @「父親」の自分(CP)・・・正義・責任・厳しさ・非難・権力・叱責
 A「母親」の自分(NP)・・・共感・同情・寛容・甘え・過保護・ルーズ
 B「大人」の自分(A)・・・理性・冷静・常識的・冷淡・自己中心・理詰め
 C「自由な子供」の自分(FC)・・・直感・自由・創造力・衝動・わがまま・無責任
 D「従順な子供」の自分(AC)・・・我慢・妥協・従順・依存・卑屈・感情抑制
誰もがこの5つの要素を持っています。人によってその度合いが異なるだけで、この度合いを分類すると243ものパターンになり、エゴグラムではそれを「性格」と呼びます。ここから「自分と相手の性格の違い」、「何故アイツと上手くいかないか」、「どうやったら解りあえるか」まで簡単に導き出せるのです。次回からこの5つの特性をもうちょっと詳しく解説していきましょう。



(第3回)自分の中の1人目の自分 - 父親(CP)  (2008/5/02)

 CPとは“Critical Parent”の略で、いわゆる「厳しい父親的な性格」を表します。性別ではないですよ。男性であってもこれが弱い人もいますし、反対に女性でこの要素が非常に強い人!もいます。CPのプラス作用は「理想・良心・正義感・責任・道徳」ですが、マイナスに作用すると「非難・叱責・強制・権力的・干渉・排他」となっちゃいます。このへんは表裏一体なんですね。「日本の古き良き時代のお父さん像」とでも言うべきこのCPが強い人がよく発する言葉や態度があります。「馬鹿」・「ダメだなあ」・「当然でしょ」・「〜すべき」・他人を見下す・断定的になる・・・などです。覚えがある読者もいるのでは??CP度が非常に高い人は、とにかくルーズなことが大キライなのですね。こういう相手との付き合い方、うまくやっていく方法はたったひとつ、「規則や決まりを守り、正確な仕事をしてあげる」に尽きます。そうすれば相手はいつも「苦しゅうない。近う寄れ・・」とあなたを可愛がってくれること請負いですよ。CPの社長がいる会社では、絶対〜に無断遅刻は厳禁です!(笑。



(第4回)自分の中の2人目の自分 - 母親(NP)  (2008/5/16)

 エゴグラム2番目の要素はNP “Nurturl Parent”で、いわゆる「優しい母親的な性格」のことです。CPと逆ですが、男性でもこの母親的要素が強い人は数多くいると思います。NPのプラス作用は「共感・同情・思いやり・寛容・慰め」といったところですが、マイナス部分は「甘やかし・過保護・おせっかい・ルーズ・沈黙」という風に、裏返しに出てしまうわけです。マレーシア人の従業員にとっては、NPが強い上司はまさに理想?の上司ということでしょうか??よく出る言葉や態度としては、「よかったね」・「よくできた」・「まかせてね」・「可哀相に・・」・世話焼き・安心感を与える・・・という感じの人です。NPの高い人は、人にいかに尽くして温かくしてあげるか、という世話焼きオバチャン的な愛情を持つ反面、ついつい遅刻を許したり、いきなり特例を作っちゃうなど、ジャッジメントに一貫性がなくなるのも特長です。行き過ぎると職場や家庭が「無法地帯」になりますね。こういう上司に対しては、とにかく「報・連・相」をくどいくらい行うのがポイント!さすれば永遠の「愛」で応えてくれるでしょう?



(第5回)自分の中の3人目の自分 - 大人(A)  (2008/5/30)

 3人目の自分は、Aの「大人の性格」つまり”Adult”です。誤解を恐れずに書くと、この要素が強い人はマレーシア人には少ないです(笑)。日本人にはまあまあ見かけるタイプですね。Aの強みは「知性・理性・分別・冷静・現実思考・常識」です。ハイウエーで煽り運転や割り込みをしない、というのはAの意識が働いています。反対のマイナス面は「冷淡・自己中心・なんでも理詰め・コンピュータ化・自然無視」となってしまい、「女王の教室」の教師のような人物になっちゃいます。またどんなことでも「理詰め」で攻撃してくるので、会社を遅刻した時の言い訳をほぼ見破られてしまうのも特徴です。よく出る言葉・態度は「なぜ?どうして?」・「私の意見では・・」・「具体的に言ってよ」・計算高い・無関心・無感動・・・などがあります。パーティーに参加しても、騒がず暴れず、部屋の片隅でクールにブランデーグラスを傾けてるあなたです?A要素が強い人に、頭ネクタイ裸踊りなどを強要すると完璧に関係が壊れます。もしそういう上司がいたなら、常に有益な情報を伝えてあげたり、改善案を起案したりすると喜んでくれること請け合いです。



(第6回)自分の中の4人目の自分 - 自由な子供(FC)  (2008/6/13)

 前回のAとは正反対の要素ともいえるのがこのFC、つまり”Free Child”です。読んで字の如し、「自由な子供の性格」。いわゆる愛すべき人物です。このFCのプラス・パワーは「直感・想像力・すなお・自由な感情・明るさ・行動的」。まさに子供の頃のいい部分が大人になっても残っている人です。しかし、一旦これがマイナスに出ちゃうと、「衝動的・わがまま・無責任・お調子・無配慮・反抗的」となってしまいます。。。FCはプラスとマイナスの落差が一番大きな要素でもあるんです。思ったことをストレートに言う性格は、概して好感を持たれますが、これが行き過ぎると気づかないうちに人を傷つけてしまいます。それから、自分にウソがつけない=やりたいことをすぐ行動に移すので、衝動買いをしたり、サラ金から金を借りたり、不倫に走ったり・・・時としてとんでもない人生を味わったりするのもこのタイプですね。よく出る言葉・態度は「やった〜」・「すごい!」・「エーッ本当?」・はしゃぐ・無邪気・迷惑をかける・・・です。こういう上司は、毎日飲みに誘ってあげてください。きっと勢いでおごってくれますから???



(第7回)自分の中の5人目の自分 - 従順な子供(AC)  (2008/6/27)

 分類最後の5番目の性格は、「抑圧された子供の自分(AC)」です。ちょっとわかりにくいので、「卑屈でおどおどした性格」と書き換えたらイメージできてくるでしょうか。親があまりにも厳しく育てすぎると、時としてこういう子供に育ってしまいます。企業の中では、上司や同僚、時には部下との摩擦を恐れ「イエスマン」と呼ばれてしまいます。強みと言ってしまっていいのかどうかですが「慎重・我慢・従順・妥協できる・期待に沿うよう努力・感情抑制」という作用が働き、マイナス面では「依存・消極的・卑屈・主体性欠如・劣等感」という出方になります。前回のFC(自由な子供)と反対に、自分を無理に作っているわけですから、あまりこの性格が強いと考え物でしょう。よく出る言葉や態度は「どうせ私なんか」・「ごめんなさい」・いじけ・オドオド・逆らえない・優柔不断・・・です。この要素の強い人はおそらく、そういう自分がイヤでもあるのだと思います。要所でほめてあげたり、「いつも味方だよ」と共感してあげれば、きっと心を開いてくれることでしょう。



(第8回)プロファイル1: ある厳格な日本人社長のケース  (2008/7/11)

 今回からは、「エゴグラム」によって人間関係を改善できたいくつかのケーススタディを紹介していきましょう。今回はある企業の日本人オーナー社長の話をします。彼はそのリーダーシップと攻撃力で、会社の業績を急上昇させ、従業員数百名の立派な会社に成長させてきました。反面、「ヒトラー」とあだ名されるほどそのワンマンかつ威圧的な性格だったので、部下の言うことには一切耳を貸さないばかりか、自らもノルマやルールに縛られて、ミスをしたり、規則を破った社員には厳しい処分をどんどん下していきました。その会社はいつしか、離職率が異様に高い会社となり、常に求人広告を出さないと社員が集まらないようなおかしい状態となったのです。社長はようやく「過剰な目標や理想の高さは自他ともに苦しめる」ということに気づきました。彼はCP(父親的性格)があまりに強すぎたのです。それから彼はマネジメントスタイルを変えました。部下の意見に耳を傾ける・ノルマ制を廃止する・自ら笑顔と挨拶・ほめ育て・息抜きの場づくり・・・単純なことでしたが、驚くことに社員の定着率と士気があがり、業績はさらに上昇をみせたのでした。




(第9回)プロファイル2: スランプに落ちた女性営業マンのケース  (2008/7/25)
 
 
今回はある証券会社の個人営業部門で働く、女性営業マンの話をします。彼女は暖かく親しみやすいキャラクター。誰にも人懐っこく接するタイプで、彼女自身そういう自分の性格とセールスの仕事に誇りを持って働いていました。彼女は、一時はめざましい営業成績を上げていましたが、入社3年目くらいを境目に、急にスランプに落ち込んでしまったのです。自分なりに原因分析を行いましたが、思い当たることはなく、彼女は次第に落ち込んでいきました。実はその背景には明確な理由があったのです。一口で言うと彼女はNP(母親的性格)が強すぎる女性でした。NPの悪い部分は人に尽くそうとするがあまり、それが裏目に出て、「お節介」「干渉」になることです。顧客が興味を持っていない商品を一生懸命すすめたり、自社商品と関係のない分野に口出ししたり、よかれと思って夜に電話を入れたり・・・彼女が一生懸命頑張るほど、顧客にとっては次第に「うざったい」営業マンになってしまったのです。客によっては過剰サービスが嫌な人もいます。彼女はその後サービス精神をほどほどにし、顧客の自主性を重んじるスタイルにチェンジし、スランプを脱していきました。



(第10回)プロファイル3: 壊れかかっていた恋人同士のケース
    (2008/8/08)

 A君とB子さんは、人もうらやむほどのお似合いのカップルでした。A君は自由奔放なキャラクターで非常に感情表現が豊かな青年です。好奇心旺盛で趣味も多く、なにより楽観的な性格が幸いして、どんなにつらいことがあっても決して落ち込まず、むしろ周囲をいつも明るくする役回りで、B子さんも彼に随分励まされ、救われてきました。けれど、月日が経っていくと、あれだけA君を熱愛していたB子さんの態度がよそよそしくなり、冷たくなっていきました。A君にはその理由がさっぱりわかりません。一生懸命場を盛り上げようとすればするほど、2人の間の空気は冷えていきます。実はA君はFC(自由な子供的性格)が非常に強く、はしゃいだり、ふざけたり、子供っぽい部分を持っていました。人を楽しませる術は天性のものでしたが、それが裏目に出ると、喜怒哀楽が激しく、気分にムラがあり、自分勝手で無責任な部分があぶりだされてくるのです。それだけでなく、人の気持ちにはまったく無頓着で、B子さんを傷つけたことも数知れず。ようやくそのことに気づいたA君は大いに反省し、B子さんの気持ちを大切にすることに努め、2人のヨリが戻っていきました。


(第11回)プロファイル4: ある高校教師と生徒のケース    (2008/8/22)

 とある高校に新任の男性教師が着任し、1学年のクラス担任を受け持つことになりました。彼は学生時代から、合理的で冷静な判断力を持っており、周囲から尊敬されてきたので、どのような問題が起こっても、自分にはそれを解決していく能力があると、絶大な自信を持っていました。彼は自分の教育セオリーに従い、生徒たちを育てようとクラス運営に着手しました。しかし多くの生徒が彼に対して心を開かず、むしろ自分のことを悪く評価する声を多々聞きました。さらに、彼に対して意図的に反抗する者や、問題を引き起こす者まで現れはじめたのです。彼の場合は、A(大人的性格)が非常に強かったため、問題を頭脳的に処理し、なんでも理屈で割り切ろうとするクセが染み付いていました。知識中心・コンピュータのような冷たい思考なので、おそらく生徒たちの感情や人間性を無視してしまうこともあったようです。その後彼は、教育スタイルを変え、気持ちが通い合うコミュニケーションを常に意識し始めました。生徒たちの問題ごとも、結論を急がず、心を開いてじっくり声を聞いてやるようにしました。そして、その態度が、本当の愛情となって徐々に生徒たちに浸透していったのでした。




(第12回)プロファイル5: ある従順な箱入り娘のケース    (2008/9/05)

 一人っ子のC子さんはとある裕福な家庭で、なに不自由なく大切に育てられてきました。一方で厳格な両親のしつけはとても厳しく、小さい頃から門限やいろんな規則の中で、おとなしく、我慢強いけれど、常に人目を気にする子として育ちました。そんな彼女が思春期になったある日のこと、万引きで警察に突き出されてしまったのです。両親は大きなショックを受けましたが、C子さん本人も、何故自分が突発的に万引きなどしてしまったのかよくわからない始末でした。実は彼女はAC(従順な子供的性格)の度合いが強く、主体性がなく、いつも誰かの意見に従ってしまうという要素を持っていました。口癖は「どうせ私なんか・・・」「ごめんなさい」といった類で、卑屈でいつも劣等感を感じ、何事にも遠慮してしまう自分の性格を、実はC子さん自身も大嫌いだったのです。実はこの万引き事件は、彼女が生まれてから、心の中に積もり積もった不満が暴力的な形で噴出したものでした。その後、彼女は自分の意見をはっきり人に言うことを訓練し、あえてハメを外したり、いい加減に過ごしてみたりすることを通して、セルフコントロールができるようになっていったと聞きます。




(第13回)「エゴグラム」のまとめ    (2008/9/19)

 13回にわたって、「エゴグラム」(交流分析)の知識と活用方法を説明してきました。人間はジコチューな生き物ですから、「相手も自分と同じ価値観でいてほしい」という感情を抱いてます。それが高じて、押し付けになったり、批判になったり、はたまた大きなおせっかいになったり・・・で、人間関係がうまくいかないということになりがちなんですね。大切なことは、他人は自分とは異なる思考の生き物である、ということを、まず大前提にして人間関係を作っていくことです。エゴグラム的には243もの「性格」が存在するわけですから、たとえ親子や夫婦、恋人であっても同じ価値観の人間はまあいません。お互いにそういう認識を持ち合うだけでも、人間関係はかなりラクになります。下のホームページにアクセスすると、エゴグラムの自己診断ができます。ヒマな時にでもやってみて下さい。そして、大切な関係の人にもやってもらい、2人の結果グラフを重ね合わせたら、そこに必ず何らかのヒントが出てくるはずです。次回からは、もっと身近なQ&Aを通して、「心理学」をより易しく身近に感じ、日常生活に活用していくための、さまざまな解説をしていこうと思います。




(第14回)Q: なぜ「ブログ」や「SNS」をやってる人が多いの?   (2008/10/10)

 A: ここマレーシアでも「ブログ」をされているヒトが多いですね。いろんな話題で毎日のようにキチンと更新されてる方もいます。筆不精のボクには完璧ムリ!ですが・・・。人間は自分を表現したい、自分のことを知ってもらいたいという欲求を強く持っています。これを「自己開示欲求」といいます。毎日の忙しさに追われ、表面的な人間関係だけに終始してくると、この欲求が鬱積してきます。誰かに日常の話を聞いて欲しいと思っても、それが難しいとき、PCは「ブログ」というカタチでそれを吐き出すための格好のツールとなります。単なる日記じゃなくって、それを見る人がいるというのが大きな存在なわけです。自己開示する人は、自分のことをもっと知ってもらいたいという気持ちが強いです。相手からの共感的レスポンスが返ってこようものなら、とっても嬉しい。つまり人間は、自分のホンネを理解してくれている人が存在していることを知ったとき、無上の喜びと安心感を感じることができる、というわけです。ところで、当地はお国柄、生活上の変化が少ないので、ブログネタの筆頭が、大体「ドコドコでナニナニを食べた。絶品でした・・・」というトピックスになっちゃうんですよね〜(笑。インターネットでは、世界中に「自己開示」ができちゃうのです。



(第15回)Q: 「ペット」で心が癒されるってほんと?   (2008/10/24)

 A: マレーシアでもペットブームは根強いように思います。もはやブームというよりも、家族の一員になっているというケースも多く、飼い主にとっては、一番の親友であり、兄弟であり、子供になっているのです。ペットは人と違い、自分の思い通りに欲求を満たしてくれる。だから癒されるのでしょう。アメリカの心理学者の研究によれば、ペットを飼っている人のほうが健康度は高いとされています。特に犬を飼っている人のそれが高いというのですが、犬は人間でいうとおよそ3歳児の知的能力を持ち、飼い主の気持ちをかなり理解するうえ忠誠心が強いということです。人間はたとえ子供でも、そう素直ではないから、犬の「忠誠行動」は、飼い主に自信と優越感をもたらしてくれるわけです。また、ペットは自分がいないと生きていけないから、可愛がることによって親の気持ちになれ、しっかりした自分になれることも大きな効用のようです。つまり、人間は多少「依存」されることが心地いいということになります。ところで、当地のペットショップでは、蛇やイグアナなどの爬虫類がとっても充実していますね。ボクにはちょっと無理ですね〜。これに癒されるヒトたちは、スゴイと思います・・・。



(第16回)Q: なぜ「コスプレ」にはまるの??   (2008/11/07)

 A: 日本のアニメキャラをベースにした「コスプレ」文化は、マレーシアにも上陸し、自分がベースにしているスバンジャヤにも、日本のセーラー服でキメた女子学生が平気で歩いていたりでドキッとします。何故このような風潮が起こるのでしょうか?現代ではメディアから大量の情報が吐き出され、個人の願望はふくれあがりますが、それを実現することは容易ではありません。「願望と現実の乖離」は昔よりもかえって大きくなっていると言えます。一方ネットなどの情報交換ツールの発達で、特定のサブカルチャーが成長しやすくなりました。ひと昔前では「オタク」と呼ばれていた特異趣味の者同士が、簡単に仲間を探せるようになってきました。彼らは、世間からは奇異の目で見られますが、イベントなどでは注目され賞賛される。自分が認められるとやめられなくなるわけです。アニメキャラになりきることによって、日常の自分から脱出して、願望と現実の乖離によって生じる現代的ストレスを上手に遊びにして、対処しているわけです。ボクは最近ある既婚のマレー人と音楽を通じて親友になりましたが、彼らの家は隅から隅まで日本アニメのフィギュアやコスチュームで溢れかえってました。乖離しているヒトたちは当地にも多いようです。




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